スイートコーンとは、トウモロコシの中でも甘みが強い品種の総称です。とうもろこしにはスイートコーンを初め、ポップコーンの原料になる爆粒種や、主にコーンスターチなどでんぷんを利用する穀物種、家畜の肥料になるものなどさまざまな品種があります。
和名:イネ科 トウモロコシ属 トウモロコシ
英名:corn, maize
学名:Zea mays subsp. mays (L.) Iltis
JAあきがわ管内<あきる野市>における野菜作付面積の堂々第1位は、 “トウモロコシ”です。
・我が国へは1573〜1591 年頃にポルトガル人によって長崎へ伝えられたフリント種が最初とされ、主に関東以南の山間地で 栽培が行われていました。
・また、日本でとうもろこし栽培が盛んに行われるようになったのは、明治時代に入ってからのことです。そのときに大きな 役割を果たしたのが、北海道の大地でした。北海道の開拓使が、それまでになかった新種であるスイートコーン(甘味種) 、デントコーン(馬歯種)などの品種をアメリカから輸入し、北海道のとうもろこし栽培に導入したのです。その後、新品 種は北海道から南下して本州にも広まり、日本での本格的なとうもろこし栽培が始まりました。
一般的には、種まきから収穫まで約90日前後です。夏の収穫を考えて、栽培地域にもよりますが4月下旬から5月中旬くらいを種まき時期とするのがよいかと思われます。栽培時期が遅くなりすぎると良いとうもろこしはできないようです。
JA管内のトンネルマルチ、ハウス栽培を行う農家では、1月上旬から種蒔きを行います。スイートコーンの種はJAあきがわ各経済センターにて購入することができます。
・スイートコーンは鮮度落ちがとても速い食材で、常温だと24時間もすれば糖分がでんぷんに変化して美味しさが半減する と言われています。なので、採れたての物かどうかが選ぶ大きなポイントとなります。
・買う時は皮付きのままで、皮の色が鮮やかな緑色のものを選んでください。時間と共に色あせ、薄くなっていきます。
・ヒゲの色は先が完熟を表す茶色い物で、沢山付いていてふさふさしているものほど粒も沢山付いていますヒゲの本数と実の 数は一緒)。ヒゲの先まで緑色が残っているものはまだ実が未熟なものなので避けてください。また、ヒゲがしっとりとし ていて乾燥していないものを選びましょう。
・粒がびっしりと揃って並んでいるもので、それぞれの粒の大きさも揃っているものを選びます。指で押してみた時にしっか りと弾力があり、硬すぎない物が美味しいです。手で持った時にずっしりと重みを感じるものが実が多く、また水分をたっ ぷりと含んだ新鮮なものです。
・JAあきがわ直売所運営委員会の品質向上委員会が、各直売所に出荷された物の中から悪いものは袋ごと抜き出しをするの で、品質は折り紙つきです。
スイートコーンは鮮度落ちがとても速い食材で、常温だと24時間もすれば糖分がでんぷんに変化して美味しさが半減すると言われています。ですから生のまま保存する事は考えない方が良いでしょう。すぐに調理してください。やむを得ない場合は、皮つきのままぴったりとラップに包んで冷蔵庫に入れてください。チルド室があればその方がもっと良いでしょう。
採れたてを生で食べる場合は、その鮮度が命となります。BBQの時は下茹でしてから焼くようにした方が焼きむらが出来ないので美味しく食べられます。
1 皮がついたまま、電子レンジで600Wで6~7分。
2 お尻の部分を皮ごと切る。
3 髭と皮を持って振る。
4 するっとぬける。
ピーターコーンまでの品種は、茹でて食べていましたが、ゴールドラッシュは生でも食べることができ、電子レンジでの調理が一番美味しく頂けます。
秋留台地に広がるトウモロコシ畑は、旧東秋留農協のスイートコーン部会が昭和40年(1965年)に結成されたことから始まります。この部会は、昭和56年に朝日農業賞を受賞しています。部会では1つの実が350グラム以上と定めているため、2つの実を欠いて、1つの実を育てています。
スイートコーン部会には97名の会員が在籍しています。(2018年2月末現在)
トウモロコシの種をまく季節は? 春
トウモロコシの最適な発芽温度は? 15℃〜20℃です。
トウモロコシの種をまくときどのようにまけばよいでしょう? 2列以上にまく。
種類の違うおいしいトウモロコシを近くへ植えるとどうなりますか?
おいしい実にならない。 種類の異なるトウモロコシを近くに植えると花粉が交配し本来の味が損なわれる。
トウモロコシのひげの数は粒の数より多いでしょうか?
同じ。トウモロコシのモジャモジャひげはその1本1本が実(粒)につながっている。
おいしいトウモロコシは一日のうちでいつ収穫するのがいいですか?
暗い3時に起きての収穫。トウモロコシは日の出とともに炭酸同化作用で糖がでんぷんにかわっていくため、日の出前の涼しい時間帯に収穫するのが望ましい。
トウモロコシの一番おいしい食べ時はいつでしょうか?
収穫直後。トウモロコシは鮮度が落ちると同時に糖度も落ちるので収穫直後が甘くて一番おいしい。