「のらぼう菜」はアブラナ科アブラナ属西洋アブラナの一種で、当JA管内では広く栽培されています。
特に五日市地区では江戸時代より栽培が続く伝統野菜です。
生産者:五日市地区を中心に当JA管内全域
生産量:青果市場約148箱(約1d)
食農教育活動:五日市地区の学校給食に供給 約530 kg
販売場所:イベント等への供給(約1.5d)・直売所での販売
(生産量・供給量は平成27年度末実績 です) あきる野市周辺で地元消費向けに作られてきたものが、近年の伝統野菜復活の動きなどもあり、その美味しさから、知名度は少しずつ高まってきています。
また春先、露地物の青物野菜の流通の少ない頃に、食卓を彩る緑黄色野菜(大切なビタミン源)として求められ、需要が拡がっています。
季節には市内のファーマーズセンターをはじめ即売所などでずらりと並びます。コクと甘みが普通の菜花とひと味違う! と大変人気があり、本場の味をもとめて、遠くから買いにみえるお客様もいらっしゃいます。
さらに、関東に限らず産地が拡大し、九州や近畿などでも、美味しいナバナとして栽培を始める農家が出てきているようです。生産量も増え首都圏などへの出荷も行われるようになりました。
江戸東京野菜について詳しくはこちら(JA東京中央会HP)
当JA五日市ファーマーズセンター「五日市のらぼう部会」は、原種を守り交雑を防ぐ為、あきる野市五日市地区の山間部で採種を厳重に管理しています。種は、部会の生産者のみに配布され、栽培方法も細かく決められています。
●種蒔き時期:9月〜10月ごろ(害虫がいなくなる時期)
10cm間隔で筋蒔きして、施肥はしません。
●苗床つくり:9月中旬から。
7〜10cmになったら10cmのポットに移し替えます。
●たい肥と野菜用配合肥料(10粒程度)を少しづつ(2回程度)
畑に直接植える場合は10月初旬に。
●移植時期 11月ごろ。30cm程になったら50cm位の間隔で畑に植えかえます。
有機無農薬ですくすく育ちます!!
プランターにも植えられます。成長すると80cm〜100cm位の高さになります。
葉先までみずみずしい物。のらぼう菜は収穫後しおれやすいので、茎葉がシャキッとしたふっくらとしたものを選びましょう。茎が太過ぎない物、すじばった物は避けましょう。
保存はなるべく縦に。
他のナバナ類もそうですが、そのまま保存する場合には、乾燥を防ぐため湿らせた新聞紙などに包み、ポリ袋に入れて、立てた状態で野菜庫に入れましょう。
2〜3日を目安に。
冷凍は茹でてから。 長期間保存する場合は、さっと1分程固めに茹でてから冷凍します。
菜の花に良く似ていますが、春先にとう立ちした主茎を折り、脇芽を摘み取り食べます。
柔らかい花茎(茎の部分)にはほのかな甘味があり、他の菜花類のような苦味やクセはなく、アスパラガスのような味と歯ごたえが感じられ、やみつきになります。
普通のナバナ類と同じ料理に使えます。
栄養価も高く、ビタミンA・Cのほか、鉄分、食物繊維なども豊富です。
「茎葉タイプ」で、おもに花茎と葉を利用します。全体的に緑色が濃く、和種ナバナに比べて苦味が少なめで甘味があるとされています。
さっと一つまみの塩をいれた熱湯で、下茹でしてから使う事をお勧めします。
おひたしや和え物、マヨネーズを付けたり、シンプルな味付けのものに最適です。
下茹でした物をさっと炒めたり、パスタの具にしたり、和洋中どのような料理法にも合います。
「のらぼう菜レシピコンテスト」応募作品の中から、アイデアいっぱいの料理を掲載!ちびっこからお年寄りまで、みんなが喜ぶメニューが楽しめます。
のらぼう菜が出荷される1月〜3月の間、各店頭にて配布しておりますので、お気軽に職員にお尋ねください。
↑クリックするとPDFファイルが開きます。
菜の花やアスパラ菜などにはβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
カリウム、カルシウムをはじめ、マグネシウムやリン、鉄などを豊富に含んでいます。どれも骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
38kcal | 88.6g | 3.5g | 0.5g | 6.4g |
糖質 | 食物繊維(総量) | 灰分 | ナトリウム | 食塩相当量 |
3.2g | 3.2g | 1.0g | 10mg | 0.03g |
ビタミン | ||||
A | B2 | B6 | C | 葉酸 |
234μg | 0.15mg | 0.140mg | 71mg | 190μg |
無機質 | ||||
カリウム | カルシウム | 鉄 | ||
380mg | 76mg | 1.1mg |
のらぼう菜生の可食部100gあたりの成分
花らいの無い、茎葉のみでの成分量となっています。
成分分析:株式会社つくば分析センター